a製造業においては、作り方のなかにこそ利益の源泉がある。b低原価と高品質に加え強い現場体質が、変化流動する市場での営業諸活動を有利に展開するためのポイントとなる。c新規開発製品のスムーズな立ち上がり、さまざまな技術的要請への対応力、製品の設計への的確なフィードバック等々、どれをとっても強い現場体質があってこそ有効に生かされてくる。d現有能力の効果的な使いこなし方が次の設備投資の際に有利に反映される。
[参考]
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このような意味で原価を低減し、ムダのない強い体質を作り上げていくことが企業経営全般に大きく貢献すると信じる。したがって、われわれ現場サイドは、これからも活動を進めなければならない。とくに、需要の伸びが従来ほど望めない時代を迎えて、今後現場への要求がどのようなものになるか、それに対してどう進めていくかということについて真剣に考え、従来の方向を若干変える時期にさしかかっていると判断する。この兆候はすでに石油ショック以降徐々に出はじめている。現場に対する新たな要求と現場の姿との相いれない部分が出てきつつあり、それがトヨタ方式を今後進めていく際、乗り越えて行かねばならない大きな壁となるであろう。五昭和三〇年以来、わが国のモータリゼーションの波に乗ってクルマがよく売れる時代が長く続いた。日本における量産時代ということができるだろう。この時代は、供給力が追いつかないところがあり、現場で作れば次から次へ売れるときであった。量産によるメリットがうまい形で出てきた時代だった。まとめて作ることでいろいろな効果が出てきたため、生産技術面でも大ロット・高速化の方向に技術的進歩が見られたと思う。