アンモニウムやミョウバンなどがこれに当たりますが、自然界に存在しているとはいえ、ふだんは食べないものを、何もわざわざまねでつくり、添加物にする必要はないのではないでしょうか。実は、天然添加物のなかにも、食品以外から抽出した成分があります。つまり、私たち人間がいままで食べ物として利用してきた歴史のないものを使っているわけです。コチニール色素、アナトー色素、アラビアガム、グアガム、キサンタンガムなどのほか、各種細菌によって培養された酵素などなど、これは近ごろよくお目にかかるな、というものが続々とつくられています。自然界にあるものだから大丈夫だろう、程度の考えで、安全性も確認せずに勝手に使い、それがなし崩し的に認められるケースも、どうやら多いようです。なにしろ食べたこともないものですから、天然といえども油断はできません。しかし、何より物騒なのは、自然界に存在しない合成添加物でしょう。人間の身体は実によくできていて、自然界にあるものなら、フグの肝や毒キノコは別として、私たちは、たいていのものは何とか処理することができます。しかし、食べられないどころか、化学名でしか呼ぶことのできない、この世に存在しないものを処理するシステムも酵素も、持ち合わせているはずがありません。それが、ほかならぬ、私たちの食べ物のなかに入っているのです。処理できないものを日々食べていれば、それらがどんどん蓄積されて、やがて私たちの身体に重大な危険をもたらすことは明白です。アレルギーの蔓延も、生活習慣病の激増も、いってみれば当然の結果でしょう。