痩身願望を利用すれば、Y社は儲かるシステムになっているのだ。コースが終わったらもうやめる。あんなインチキエステ、やめてやる。私はひとりで深々と頷いた。ところがそう潔くY社を卒業することを決心したものの、やはりあきらめがつかずに私はだらだらと通い続け、暴食がもしかしたら止まるかもしれないという、わずかな期待をしていた。ところが暴食は一向に止まることはなかった。だから体重もサイズも増えては少し減るような繰り返しで、支払い日が来ると、胃がきりきりしながら通帳を眺めているような状態だった。相変わらずY社では、新しい種目やコースの勧誘は続き、客に勧誘を強要するシステムも、間を空けないで通うという鉄則も変わらなかった。2回目のコースもあと2回で終わる頃になると、私は「主」のようになってしまって、新しく入会する人たちからいろいろと相談を受けることが多くなっていた。
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